2013年度NPO法人放射線教育フォーラム通常総会及び第1回勉強会のご案内
日時: 2013年6月8日(土) 13:00 〜17:20
場所: 東京慈恵会医科大学 高木2号館
地下1階南講堂 東京都港区西新橋3-25-8
http://www.jikei.ac.jp/univ/access_s.html
勉強会参加費: 会員1000円
非会員2000円 現職教員は無料
懇親会参加費: 2000円(会員・非会員共)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
通常総会 13:00 〜
14:00
1.司会・議長、記録係、議事録署名人の選出
2.総会成立条件確認
3.理事長挨拶
議題:
第1号議案「NPO法人放射線教育フォーラム2012年度事業及び決算報告書承認の件」
第2号議案「NPO法人放射線教育フォーラム2013年度事業計画及び予算書承認の件」
第3号議案 定款改正承認の件
報告:
1.財務・運営等について
2.学校教育支援ネットワーク構築に関わるホームページの活用について
3.その他
第1回勉強会 14:00 〜 17:20
主催:NPO法人放射線教育フォーラム
協催:東京慈恵会医科大学アイソトープ実験研究施設
14:00 挨拶 放射線教育フォーラム理事長 松浦辰男
14:05 講演1
「放射線授業の広場」による教育支援ネットワーク構築について
日本原燃(株) 宮川 俊晴
14:35 講演2 新学習指導要領で理科教育はどう変わったか ―ゆとり教育変更後の現状と課題―
聖光学院中学・高等学校
畠山 正恒
(休憩10分)
15:30 講演3 安全な食べものってなんだろう
―食品と放射線のリスクを考える―
国立医薬品衛生研究所 畝山智香子
16:30 講演4
学校教育における放射線実験に関する考察 ―放射線は特殊ではない―
愛知工業大学 森 千鶴夫
17:20 閉会
懇親会 17:30〜19:00 東京慈恵会医科大学 高木2号館 地下1階
カフェテリア・リーベ(03)3433-1111(内)5470(勉強会の会場に隣接)
参加申込:添付のフォーマットを利用して申し込みください。
講 演 要 旨
「放射線授業の広場」による教育支援ネットワーク構築について
―生徒を見つめ、先生をつなげましょう― 日本原燃(株) 宮川 俊晴
青森県内で霧箱実験など小中学校への出前授業の紹介を始めて8年目になります。しかし、2011年の3.11が世界を一変させました。福島県内を中心に環境に拡散した大量の放射性物質は多くの一般市民を不安に陥れ、2年を経過した今なお、10万人を越える多くの方が故郷に戻れずにいます。その様な中で、放射線は輝かしき将来の夢ある技術であったはずの私の思いとは、全く異なる方向に授業を進めることとなりました。それは、先生方からのもっと「放射線の健康影響を教えて」の声からでした。自然界の放射線量率の10倍を超える日常の環境の中で暮らし、避難してきた人、それを受け入れた人、様々な立場で放射線の影響を受けている人が、力を合わせともに等しく安心して暮らしていく教育が必要との声です。今、放射線教育に取り組んでいる関係者がこぞって力を結集し、放射線教育の普及促進に向かう必要があると思います。それがふさわしい場は放射線教育フォーラムではないでしょうか。新しく開設される放射線教育フォーラムのホームページの「放射線授業の広場」が、放射線教育の普及に大いに活用されるよう、皆さんのご協力が必要と考えています。そのようなホームページについて、ご紹介したいと思います。多くの皆さんのご意見・ご提案をお持ちしています。
新学習指導要領で理科教育はどう変わったか ―ゆとり教育変更後の現状と課題―
聖光学院中学・高等学校 畠山 正恒
中学校・高等学校の理科は昨年度から先行実施となった。中学校は授業時間数の増加と教科書の編成が変わり、高等学校は科目の新設・改変が行われた。中学校理科は1分野・2分野別の教科書から学年別になり、ページ数の増加と内容の高度化が図られた。ここでは新旧教科書を比較し、ゆとり教育からの変更が教育現場にもたらしていることを紹介する。また、中学校3年の教科書で放射線がどのように扱われているかも紹介し、放射線教育の課題について考えてみたい。
安全な食べものってなんだろう
―食品と放射線のリスクを考える―
国立医薬品衛生研究所 畝山智香子
「食品の安全性」という言葉はよく使われるものではあるが実は意味を理解している人は少ない。食品の安全性や基準とは何か、もともと食品に含まれている多様な「発がん物質」についてはどのように評価されているのかを概説し、放射性物質を含むいろいろな「リスク」とのつきあい方を考える。
学校教育における放射線実験に関する考察
―放射線は特殊ではない―
愛知工業大学 森 千鶴夫
中学・高校における指導要項が改訂され、放射線が授業に取り入れられるようになった。文系的であれ、理系的であれ、事柄の本質を理解し総合的に判断して、新しい解決の道を切り開く能力の養成が望まれる。放射線も同じことで、放射線を通じて事象の根本に横たわる本質を理解することが重要である。たとえ学ぶ対象が放射線でも、放射線は共通の事柄、現象の本質を学ぶ一手段と見ることができる。霧箱によるアルファ線の飛跡の観測と「はかるくん」による環境放射線の測定においても、事柄の本質の理解が重要であり、そのことにおいて放射線は特殊ではなく、日常の事柄の一面であり、放射線実験は日常現象の本質の理解に大いに役に立つことを先生方に認識していただくことが大切であると思う。身の回りには電波や化学物質など五感では分からないものはたくさんある。放射線はその一つであることを知ってもらおう。霧箱に関連した「現象」の本質は難しく言えば相変換であるが、雲が出る、雨が降る、冬に息が白くなる、窓ガラスが曇るなどの日常のありふれた現象と関連付けられる。GM管の手作り、固体飛跡検出器による放射線イメージング、放射線照射によるプラスチックの耐熱性の向上・着色、ローソクの炎の実験におけるイオンの理解、箔検電器の実験における電離の理解、ガイスラー実験における電離やX線の発生などの理解にも時間が許せば触れたい。先生方に“面白い”と感じていただくことが何よりも重要であろう。
以下を copy & paste して forum@ref.or.jp に送信してください。
**********************************************************************
私は、NPO放射線教育フォーラム勉強会(6月8日土曜日)に出席を希望します。
勉強会に参加 氏名(ふりかな: ):
懇親会に参加 氏名(ふりかな: ):
連絡先:
●会員の種類 : 会員、 会員外
●所属(元職も可) :
**********************************************************************
お問い合わせ先:放射線教育フォーラム新事務所 TEL:03-3843-1070
FAX:03-3843-1080
注; 当フォーラムは5月13日に下記へ移転しました。
新事務所住所 : 〒110-0015 東京都台東区東上野6-7-2
電話 : 03−3843−1070
ファクス: 03−3843−1080
新事務所活動開始日: 2013年5月13日(月)