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Radiation Education Forum
NPO法人 放射線教育フォーラム
放射線授業の実践事例紹介
Radiation Education
鹿児島市立第一鹿屋中学校(鹿児島県)
中学校3年間に渡る「原子力・放射線」単元の構築
(pdf)
平成25年度中学3年生
学校名 鹿児島市立第一鹿屋中学校
実践者 原口栄一
義務教育段階で学んでおくべき放射線や原子力の基礎的知識を現行学習指導要領の枠内で中学校全学年を通じ、他教科(道徳)と融合させた学習指導案を構成し実践。
特徴・工夫
北海道幌延での高レベル核廃棄物大深度地下保管研究の見学などで得た生きた知識をベースに指導案を構成
実験では放射線測定器や霧箱による観察のほか、独創的な原子模型を自作し演示
概要
中学1年:火成岩の分類に放射線量測定器を使用。また、キュリー夫人を教材にした
中学2年:物質による放射線の遮蔽効果の実験のほか、放射線の有用性の討論を実施
中学3年:福島第一原子力発電所事故、高レベル放射性廃棄物処分の現実などを例にして道徳の時間などで日本人の課題として深く認識させ、未来について考えさせた
湖南小中学校(福島県)
「放射線から身を守ろう」
(pdf)
平成24年度 小学6年生・中学3年生交流授業
学校名 郡山市立湖南小中学校
実践者 瀧田和也、宗像克典
環境の放射線量の測定などの放射線教育を行い、その教育を通じて「自然とのかかわりを重視し、自然を探求する力を高め、より望ましい自然観を育てる授業はどうあればよいか」および「自然に対する知的好奇心を高め、科学的に探究する力を育む学習活動の工夫」についての考察を行った。
特徴・工夫
思考の履歴が見える学び合い活動の工夫と表現力の育成
周囲の放射線を測定することで、データを基に考える力を養う
ほぼ、マンツーマンで中学生に教わり、実験データの処理の仕方を身につける
関係機関との連携による、授業への助言と支援、実験に必要な測定器、資料等の準備
概要
小学生と中学生の合同にて、校舎の放射線を測定し、放射線が高いところの共通点を考察する
測定結果を段階的(ペア→グループ→全体)に話し合うことで、他者の意見を参考に、自己の思考を深める
台東区立金竜小学校(東京都)
「放射線について考えてみよう(正しく知ろう、放射線のこと)」
(pdf)
平成23年度 小学5年生
学校名 台東区立金竜小学校
実践者 石田みゆき
放射線の基礎的な知識や身体への影響を正しく知ることで、放射線に対して必要以上の不安を抱かず、身を守るための行動を自ら考えられるようにする。
特徴・工夫
「小学生のための副読本」を用いて、身の周りにも放射線が存在することを理解させる
がんなどの病気になる原因を学ぶことで、健康的な生活を送るために心がけることを考察させる
測定器を示し、次時の「放射線の測定」への興味を持たせる
概要
身の周りに放射線が存在することを理解させるとともに、放射線の特徴である距離を取ることや遮へいにより、放射線が低くなることを知らせる
がんの発生に対しての放射線の影響と生活習慣との比較から、健康的な暮らしを送るために必要なことを考察させた
郡山市立明健中学校(福島県)
「動物のからだのつくりと働き-放射性物質の半減期及び放射線による人体への影響-」
(pdf)
平成24年度 中学2年生
学校名 郡山市立明健中学校
実践者 佐々木清、町田峰子
放射性物質の半減期と福島県の各地域で行われている除染活動の効果をモデル実験で確かめ、空間線量率が微減する中で、放射線の人体への影響と免疫力について学び、規則正しい生活習慣による健康管理を日常生活での実践に結び付ける。
特徴・工夫
周囲で行われている除染作業をモデル実験にて体験させ、効果を考察させる
養護教諭とのTeam Teaching授業により、健康管理について考察するとともに日常での実践を考察させる
一人学び→ペア学習→グループ学習→全体学習と練り上げ、科学的な根拠に基づいた思考過程を培う
概要
放射性物質の半減期から、将来の空間線量率の分布を考察する
グラウンドの土壌入れ替えのモデル実験により、除染活動の効果を考察する
放射線の人体への影響と、影響を緩和する免疫力の高め方から、日常生活における健康管理を考察させる
郡山市立郡山第4中学校(福島県)
「運動とエネルギー-放射性物質の除染とその効果、今後の課題-」
(PDF)
平成24年度 中学3年生
学校名 郡山市立郡山第4中学校
実践者 児玉剛明
自然とのかかわりを重視し、自然を探究する力を高めることにより、生徒自身に望ましい自然環境を育てるためにはどうあればよいかを検討させる。
特徴・工夫
知的好奇心を高める教材や学習活動の工夫
生徒一人一人の主体性を活かした研究活動の工夫
探究する力をはぐくむ教材・学習活動の工夫
知的好奇心の高まりを評価する方法の工夫
概要
模擬環境での実験による放射線量を下げる除染活動の効果を考察する
実験の結果から、除染活動の課題やこれからできることを考察する
長南町立長南中学校(千葉県)
「放射線の性質と利用」
(pdf)
中学3年生
学校名 長南町立長南中学校
実践者 小泉静恵
「エネルギー資源」全体の授業計画ではなく、「放射線の性質と利用」に絞込み、3時間で最大限どれだけのことを教えるべきかを考察するとともに、すべての中学校で誰にでも新学習指導要領に沿った授業ができるような学習計画案の作成を試みた。
特徴・工夫
「科学技術の発展」→「エネルギー資源」の順に学習すると、中学生にとって放射線が単に危険なだけのもので終わらず、科学技術の発展に欠かせないものであることが理解しやすい
周囲環境の放射線量を測定し、放射線が身近にあることを知るとともに、自然放射線の量はごくわずかで、健康を害するとされる量には全く及ばないことを理解させる
多額の費用、特別な設備・道具を一切使用せず、全ての中学校でできる授業を実践した
概要
X線撮影など、身近な放射線の利用例を導入に、放射線の性質の利用が、私たちの生活に役立っていることを知る
測定器を使い周囲環境を測定し、発表しあう
放射線の遮蔽および距離による減衰の実験を通して、放射線を正しく怖がる態度を見につけさせる
つがる市立森田中学校(青森県)
「科学技術と人間(エネルギー資源)の学習指導の研究‐放射線の性質について‐」
(pdf)
平成23年度 中学3年生
学校名 つがる市立森田中学校
実践者 乳井秀樹
目的意識を持たせた上で、教師の適切な支援の下、放射線の計測実験などに一人ひとりが参加することで、主体的に探究する生徒が育つかを考察する。また、授業の前後での生徒の意識・知識がどのように変化し、科学的知識を生活に応用できるかを確認する。
特徴・工夫
霧箱観察により、放射線のイメージを持たせ「放射線から身を守る」という課題を解決する目的意識を持たせた
班編成を少人数とすることで、実験や観察に生徒一人ひとりが直接的に携わることができる時間を多く設定した
生徒のつまづきに対応できるよう、放射線の性質などがイメージしやすい演示を取り入れた
授業の前後で意識・知識に対するアンケートを実施し、変化を確認した
概要
霧箱による放射線の飛跡の観察にて、放射線の正しいイメージを持たせた
身近なものから出ている放射線の強度の測定を行うとともに、距離による変化や遮へいによる変化を実験させる
実験の結果から、課題である「放射線から身を守る」方法を検討させ、科学的知識を生活に活用する力を身に付けさせる
島根大学教育学部附属中学校(島根県)
「島根大学教育学部付属中学校における放射線教育」
(pdf)
平成24年度 中学3年生
学校名 島根大学教育学部附属中学校
実践者 高橋里美
生徒へのアンケートにより、『疑問に思うこと』、『調べてみたいこと』を抽出し、要望のあった授業を構築した。実験や観察を通して、放射線の性質についての基礎的な知識を身に付け、放射線の利用とリスクについて理解させる。
特徴・工夫
アンケートにより生徒の要望がどこにあるのかを確認でき 、生徒の求める知識について授業を構築できた
霧箱による自然放射線の観察により、放射線を身近なものとしてとらえさせることができた
放射線の計測には、身近なものを使用することで、生徒の興味を引き付け、生活環境のいたるところに放射線が存在することをとらえさえた
実験・観察を取り入れながら学習することで、生徒の学習の定着をはかることができた
概要
目に見えない放射線を、霧箱による放射線の飛跡の観察にて、自然界にも存在することを気づかせる
放射線測定器による計測にて、単位、測定方法を学習させるとともに、放射線の『距離の依存性』や『透過能力』などの性質を学ぶ
放射線の利用と性質の関連性、放射線の健康への影響と対策について学ばせる
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